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巻き肩は肩だけの問題ではない|肩甲骨・胸椎・肋骨から考える肩こり

  • 執筆者の写真: たなか接骨院
    たなか接骨院
  • 11 分前
  • 読了時間: 5分

八尾市の河内山本でデスクワークから来る

肩こりなどの不調を調整する整体院の田中幸司です。



「肩が前に出ているから、胸を張ればいい」


巻き肩が気になる方ほど、こう考えやすいと思います。


しかし僕がお客様の体を見るときは、肩が前にあるかだけでは判断しません。


確認するのは、肩甲骨の前傾・内旋、胸椎の後弯、肋骨の動き、さらに前鋸筋・小胸筋・僧帽筋がどう協調しているかです。


セルフケアの方法を先に知りたい方は、専門用語を使わずに解説したこちらの記事をご覧ください。



ここからは、専門的な視点からさらに深掘りします。



「巻き肩」は肩関節だけが前へズレている状態ではない


一般的に巻き肩と呼ばれる姿勢では、肩甲骨が胸郭に対して前傾・外転、肩関節内旋した状態が強く見えることがあります。


そのため、「肩を後ろへ引けば戻る」と考えがちです。


ただ、肩甲骨は背中に固定されている骨ではありません。


肋骨でできた胸郭の上を滑るように動き、腕を上げるときには上方回旋、後傾、外旋といった三次元的な運動を行います。


この動きを作る代表的な筋肉が前鋸筋と僧帽筋です。


特に前鋸筋は「肩を前へ引っ張る悪い筋肉」と思われることがありますが、実際には肩甲骨の上方回旋や後傾にも重要です。肩の機能に問題がある人では、前鋸筋の活動低下や僧帽筋上部の活動増加などが報告されています。


だから僕は、巻き肩のお客様に対して「前鋸筋が硬いから伸ばしましょう」と一つの筋肉だけで判断しません。


反対に、小胸筋の短縮や胸椎後弯が強い姿勢では、肩甲骨の動きが変わりやすいことも分かっています。


つまり、見た目では同じ巻き肩でも、伸ばすべき人と、むしろ筋肉をうまく働かせる必要がある人がいるということです。



背中や脇腹を伸ばす意味は「肩を後ろへ戻すため」だけではない


デスクワークでは、胸椎が丸まった状態で長時間固定されやすくなります。


胸椎の位置が変われば、その上に乗っている肩甲骨の位置も影響を受けます。


頭が前に出て肩が丸まった姿勢では、肩甲骨の運動や肩周辺の筋活動が変化することも確認されています。


ここで僕が重要だと考えるのが、胸椎と肩甲骨を一緒に見ることです。


例えば、胸椎を伸展できない状態で無理に「胸を張ろう」とすると、胸椎ではなく腰椎を反らせたり、肩甲骨だけを強く内側へ寄せたりすることがあります。


見た目は一瞬きれいでも、体としては別の場所で代償しているだけです。


だから背中や脇腹のセルフケアも、単純に筋肉を長くするためだけに行うものではありません。


胸郭を動かしやすくなることで、肩甲骨が肋骨の上を動ける余地を作る。


僕はこの意味の方が大きいと考えています。


肩甲骨には「正しい一点の位置」があるわけではありません。


腕を動かすたびに、上方回旋・後傾・外旋を組み合わせながら位置を変えます。


最近の研究でも、健康な人の肩甲骨の位置や動きにはかなり個人差があることが示されています。


つまり、「肩甲骨をずっと寄せておけば正しい姿勢」という考え方も違います。


必要なのは、固めることではなく動けることです。



僕が巻き肩のお客様で実際に確認していること


八尾市で肩こりのお客様を見るとき、僕は立っている姿勢だけを見て「巻き肩ですね」と判断しません。


首を左右へ向いたときの差、腕を上げたときの肩甲骨の動き、胸椎の回旋、肋骨の広がり、骨盤の位置まで確認します。


例えば腕を上げるとき、肩甲骨が十分に上方回旋せず、代わりに肩をすくめている方がいます。


この場合、僧帽筋上部や肩甲挙筋へ負担が集まりやすくなります。


反対に肩甲骨を強く寄せ過ぎて、胸郭の動きを自分で止めている方もいます。


だから、「巻いているから後ろへ戻す」という見た目だけの調整では足りません。


肩甲骨が胸郭の上でどう動くのか。その動きを首や腰が代わりに作っていないか。


ここまで確認して初めて、その方に必要な場所が見えてきます。


前方頭位と首の痛みには一定の関連が報告されていますが、姿勢だけですべての肩こりや首こりを説明できるわけではありません。


だから僕は、姿勢を「良い・悪い」で決めるよりも、その姿勢から体がきちんと動けるかを大切にしています。


なお、強い頭痛や吐き気が急に現れた、手足のしびれや力の入りにくさを伴う、胸の痛みや息苦しさがある場合は、巻き肩や肩こりと自己判断せず、早めに医療機関へ相談してください。



本日は以上です。


わからないことがあれば、お気軽にお聞きください。


本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


あなたの悩みを聞かせてください。

悩みに全力で応えて痛みに対して全力で施術します。


何となくしんどいから『なんか知らんけど、いつも調子良いわ!』っていう状態にする

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