あごをほぐすと小顔に見える?咬筋・頭痛・肩こりの関係
- たなか接骨院
- 8月20日
- 読了時間: 4分
八尾市の河内山本でデスクワークから来る
肩こりなどの不調を調整する整体院の田中幸司です。
「頭痛が出やすいし、最近エラも張って見える」
一見すると別々の悩みに思えます。
しかし、僕がお客様の体を見るときは、どちらにも関係する可能性がある咬筋(こうきん)の状態を確認することがあります。
セルフケアの方法を先に知りたい方は、専門用語を使わずに解説したこちらの記事をご覧ください。
ここからは、専門的な視点からさらに深掘りします。
エラ張りを見るときに「咬筋」を確認する理由
咬筋は、頬骨から下顎骨へ付着し、主に下顎を持ち上げて奥歯を噛み合わせる咀嚼筋です。
仕事へ集中しているときの食いしばりや歯ぎしりなどで繰り返し強く使われる場所でもあります。
実は、咬筋の厚さと顔の横幅には関連が報告されています。
咬筋が厚い人ほど、下顎周辺や顔の横幅が広い傾向が確認された研究もあります。
だから、「エラが張って見える」という方を見るときに、僕は骨格だけではなく咬筋の厚みや緊張も確認します。
ただし、ここは誤解してほしくありません。
あごを30秒ほぐしたからといって、筋肉そのものが急に小さくなったり、骨格が変化したりするわけではありません。
顔の輪郭は、骨格、皮下脂肪、むくみ、咬筋の厚さなど複数の要素で決まります。
そのためセルフケア後に「顔がスッキリした」と感じる場合も、僕は「小顔になった」と断定するのではなく、強く噛み締めていた咬筋の力が抜け、輪郭の見え方が変わった可能性として考えます。
咬筋の緊張と頭痛・肩こりはどうつながるのか
あごをほぐして頭や肩までラクに感じる方がいる理由は、「筋膜が全部つながって引っ張っているから」だけでは説明できません。
僕が重要だと考えているのが、顎と首の筋肉が協調して働く仕組みです。
実際、強く噛み締めたときには咬筋だけでなく、胸鎖乳突筋や僧帽筋など頚部周辺の筋活動も変化することが確認されています。
別の研究でも、噛み締めによって頚部筋の共同収縮が起こることが報告されています。
例えば、パソコン画面へ顔を近づけたまま奥歯を噛み締めているとします。
すると、咬筋だけではなく、側頭筋、胸鎖乳突筋、後頭下筋群、僧帽筋上部なども緊張しやすくなります。
つまり、「あごが硬いから肩こりになる」という一本道ではありません。
頭部前方位・噛み締め・頚部筋の活動が重なって、あご、頭、首、肩に同時に負担が集まっていると僕は考えます。
また、国際頭痛分類には「顎関節症に起因する頭痛」という分類があり、顎関節や咀嚼筋の状態と頭痛が関連するケースも正式に整理されています。
僕が見るのは「硬い咬筋」だけではない
八尾市で肩こりや頭の重さを訴えるお客様を見るとき、僕は咬筋を触って「ここが硬いですね」で終わりにはしません。
口を開けたときの下顎の動き、左右差、側頭筋、頚椎の回旋、頭の位置、胸椎、肩甲骨まで確認します。
首の不調がある人では、咬筋の活動パターンにも違いがみられた研究があります。
つまり、顎だけを見ても、首だけを見ても分からないことがあるからです。
だから僕は、「頭痛だから頭」「肩こりだから肩」「エラ張りだから顔」と場所を分けて考えません。
咬筋をほぐした後に首が動かしやすくなるのか。
噛み締めたとき左右差があるのか。
姿勢を変えると顎の力みまで変わるのか。
そうした体の反応を一つずつ見ます。
なお、突然の激しい頭痛、今までとは明らかに違う頭痛、手足のしびれや力の入りにくさ、言葉が出にくい、視覚異常、発熱などを伴う場合は、セルフケアで様子を見ず、早めに医療機関へ相談してください。
本日は以上です。
わからないことがあれば、お気軽にお聞きください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたの悩みを聞かせてください。
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