歩き方で骨盤は歪む?自転車や左右差を僕がどう見ているか
更新日:10月7日
こんにちは。
八尾市の河内山本でデスクワークから来る肩こりなどの不調を調整する整体院の田中幸司です。
本日も数あるブログの中より、当整体院のブログを選んでいただき、本当にありがとうございます。
「歩き方が悪いから、骨盤が歪んでいるんかな?」
腰や股関節が気になると、こんなことを考えたことはありませんか?
自転車によく乗る。
いつも同じ脚から歩き出す。
靴の減り方が左右で違う。
歩いていると片側だけ疲れる。
こうした左右差を見ると、「骨盤がズレてるのかも」と思いますよね。
目次
実は、以前の僕もこの記事で、自転車や歩き方によって骨盤が歪むとかなりはっきり書いていました。
今回は、歩き方や自転車で、本当に骨盤が歪むのか。
そして僕が今、お客様の骨盤を見る時に何を確認しているのかをお話しします。
そもそも「骨盤が歪む」って、どういう状態?
まず、ここを整理しておきたいです。
骨盤は一つの骨ではありません。
左右の耳みたいな形をしてる寛骨(かんこつ)と、真ん中にある仙骨(せんこつ)などからできています。
仙骨と寛骨の間にあるのが「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」です。
この関節にも動きはあります。
ただし、肩や膝のように大きく動く関節ではありません。
だから僕は今、「右の仙腸関節がズレてます」「歩き方が悪くて骨盤が外れてます」というような説明はしていません。
例えば立った時に、
片側へ体重をかける。
右脚を前へ出す。
左脚を前へ出す。
それだけでも骨盤の位置や傾きは変わります。
でも、その瞬間に位置が変わることと、骨盤が悪い位置にズレたままになることは別です。
ここを一緒にしない方が分かりやすいと思います。
自転車に乗ると骨盤は歪む?
以前の記事では、「狭いサドルに座って左右の脚を動かすので、骨盤が歪みやすい」と書いていました。
さらに、「チェーンが右側にあるので右脚に力が入りやすい」とも書いていました。
今なら、ここも訂正します。
自転車のチェーンが右側にあることと、右脚が必ず強くペダルを踏むことは別の話です。
自転車で左右のペダルにかかる力を調べた研究でも、左右差はあります。
ただ、その大きさやどちら側が強いかは人によって違います。
「自転車だから右へ歪む」とは決められません。
では、自転車では何を見ればいい?
僕が気になるのは、「自転車に乗っているかどうか」だけではありません。
例えば、いつも片側のお尻だけ気になる。
片側の膝だけ疲れる。
片方の股関節だけ詰まる感じがする。
自転車から降りた後、片側の腰だけ重くなる。
こういう違いがあるなら、一つの情報になります。
サドルの高さ。
ハンドルとの距離。
どれくらいの時間乗っているか。
普段から股関節や足首に左右差があるか。
こうした部分まで見ないと、「自転車で骨盤が歪んだ」だけでは説明できません。
八尾市周辺では、自転車で移動する方も多いと思います。
だからこそ、自転車をやめるのではなく、自転車に乗った時に体のどこへ負担が出ているのかを見る方が実用的です。
歩き方にも「全員共通の正解」はない
以前の僕は、歩き方について、「左右の足を肩幅に広げる」「つま先と膝を真っ直ぐ前へ向ける」「足を閉じないように歩く」と書いていました。
歩く時の足幅。
つま先が向く角度。
歩幅。
腕の振り方。
これは人によって違います。
実際、歩く時の足幅やつま先の向きを変えると、股関節・膝・足首などにかかる力も変わります。
やはり個人差があるのも事実で、内股だから悪い、外股だから悪い、歩幅が狭いから骨盤が歪むとは単純に決められません。
むしろ、無理に「正しい形」に合わせたことで歩きにくくなる人もいます。
そして、「きれいな歩き方」と「その人にラクな歩き方」は同じとは限らないです。
例えば、一本の線の上をモデルさんのように歩く。
見た目はきれいかもしれません。
でも、日常生活で全員がそう歩く必要はありません。
反対に、少しつま先が外へ向いている。
左右で歩幅が少し違う。
それだけを見て、「骨盤が歪んでいます」とも言えません。
僕が気にするのは、その歩き方で困っていることがあるか?です。
例えば、10分歩くと右の腰だけ重くなる。
階段では左脚ばかり使いたくなる。
右の股関節だけ動かしにくい。
長く歩くと片側の膝だけ気になる。
こうした具体的な違いがあれば、そこから体を見ていきます。
左右差があること自体より、その左右差が今の生活で何につながっているのか?こちらの方が僕には大事です。
骨盤だけ見ても、歩き方は分からない
例えば、「右の骨盤が上がっていますね」と言われたとします。
それだけでは、なぜそう見えるのかは分かりません。
足首の動きが左右で違うかもしれない。
股関節の動きが違うかもしれない。
仕事中にいつも同じ脚を組んでいるかもしれない。
片側で荷物を持つことが多いかもしれない。
そして、そもそもその左右差が本人のつらさと関係していないこともあります。
だから僕の院では、骨盤だけを見て、「ここが歪みの原因です」とは決めません。
但し、骨盤の歪みを中心に見てる施術方法の先生を否定してる訳でもありません。
その考えがあるのも知ってますし、間違いだなんて思ってません。
お客様をラクにしてるなら、それに越したことないと思ってます。
座った状態で首を左右へ向く。
体を左右へ捻る。
腕を上げる。
必要なら立った状態や脚の動きも確認する。
股関節や足首も見る。
そのうえで、「普段は自転車に乗りますか?」「仕事ではどれくらい座っていますか?」「歩くとしたら、どのくらいでつらくなりますか?」と生活のことまで考えます。
僕が知りたいのは、骨盤が左右対称かどうかではなく、その人の体がどう使われているかです。
そもそも人の体には左右差があります。
そして、利き手があります。
蹴りやすい利き脚があります。
毎日の仕事も、完全に左右同じではありません。
健康な人でも骨盤や背骨の形には個人差があります。
腰痛がある方で骨盤の傾きに違いがみられる研究もありますが、それだけで、「骨盤の傾きが腰痛の原因」とまでは言えません。
だから僕が考えるゴールは、左右をミリ単位でそろえることではありません。
歩きやすい。
自転車に乗りやすい。
仕事の後に腰が気になりにくい。
休日に長く歩いても以前ほど体のことばかり考えなくていい。
そういう変化の方が大切です。
歩き方を直す前に「いつ、どこが気になるか」を見てほしい
もし「歩き方が悪いかもしれない」と感じているなら、いきなり歩き方を矯正する前に少し観察してみてください。
歩き始めからつらいのか?
10分ほど歩いてからなのか?
右と左、どちらが気になるのか?
平地では大丈夫なのに階段では気になるのか?
自転車の後だけなのか?
仕事帰りに歩く時だけなのか?
ここが分かると、「正しい歩き方にしないと」よりも、かなり具体的に体を考えられます。
八尾市で整体を探している方にも、「骨盤が歪んでいるか見てもらおう」だけではなく、自分の体がどんな動きで困っているのかを一緒に確認してもらうという視点を持ってもらえればと思います。
骨盤の歪みを探すより、動いた時の違いを見る
昔の僕は、自転車、歩き方、座り方などこうした日常動作から「骨盤の歪み」を探していました。
今は少し違います。
日常動作を見ること自体は、今でも大事です。
でも、「何をしたから歪んだのか」を探すのではなく、「どんな動きをすると左右違いを感じるのか」を見ます。
骨盤だけ、歩き方だけ、足首だけ一つに原因を決める必要はありません。
そして、左右差を完全になくすことが目的でもありません。
自分の体を気にしすぎず、歩く。
自転車に乗る。
仕事へ行く。
休日に出かける。
そういう普通の生活をしやすい体でいることを目指します。
参考資料
・Goode A, et al. Three-dimensional movements of the sacroiliac joint: a systematic review・Sugavanam T, et al. Postural asymmetry in low back pain: a systematic review and meta-analysis
・Carpes FP, et al. On the bilateral asymmetry during running and cycling
・The Biomechanical Influence of Step Width on Typical Locomotor Activities: A Systematic Review
本日は以上です。
わからないことがあれば、お気軽にお聞きください。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたの悩みを聞かせてください。
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