骨盤の歪みが腰痛の原因?僕が「骨盤だけ」を見ない理由
更新日:9月7日
こんにちは。
八尾市の河内山本でデスクワークから来る肩こりなどの不調を調整する整体院の田中幸司です。
本日も数あるブログの中より、当整体院のブログを選んでいただき、本当にありがとうございます。
「腰痛は骨盤が歪んでいるからですよ」
こんなことを一度は聞いたことがありませんか?
脚を組む。
片側でカバンを持つ。
自転車に乗る。
片方の脚に体重をかけて立つ。
こうしたクセがあると、「私も骨盤が歪んでいるかも……」と心配になる方もいると思います。
では、質問ですが本当に骨盤が歪んでいるから腰がしんどくなると思いますか?
僕は、そこまで簡単には決めません。
昔の僕は、このブログで「骨盤が歪むことが腰痛につながる」という説明をしていました。
今は当時より学んだことで考え方が少し変わっています。
当然ですが、骨盤まわりを見ることはあります。
ただ、「骨盤が歪んでいる=腰痛の原因」とは決めないようにしています。
目次
今回は、なぜ僕がそう考えるようになったのかをお話しします。
「脚を組むと骨盤が歪むから腰痛になる」とは限らない
昔の記事では、「自転車に乗る」「カバンを片手で持つ」「脚を組む」「片方の脚に体重をかけて立つ」こうした日常生活によって骨盤は簡単に歪む、と書いていました。
確かに、左右まったく同じように体を使っているわけではありません。
右手でマウスを持つ人もいれば、いつも右肩にバッグを掛ける人もいます。
脚を組むクセがある方もいます。
ただ、「右脚を上にして組むから右の骨盤の方が上がっている」「骨盤が歪んだから腰痛になった」と、そこまで一直線には考えられません。
腰痛にはいろいろな状態があります。
腰そのものが関係していることもあれば、股関節など腰以外の場所が関係することもあります。
仕事中の姿勢や長時間同じ姿勢を続けることなど、日常の負担も関係します。
だから、骨盤の形だけを見て腰痛の答えを出さないようにしています。
そもそも「骨盤が歪んでいます」と言われても分かりにくい
「骨盤が歪んでいますね」と言われると、骨盤そのものが大きく何㎝もズレてしまっているように感じませんか?
すると、「早く元の位置に戻さないと」と思ってしまうかもしれません。
でも、出産をする時でも骨盤の歪みは1㎝前後と言われています。
なので、僕自身は、お客様にこうした不安を持たせる説明はしたくありません。
実際に僕が確認しているのは以下の通りです。
腰の右と左で動きが違う
片方が捻りにくい
立った時に片側へ体重が乗りやすい
脚の張り方が左右で違う
といった、その場で確認できることです。
例えば、座った状態で体を左右に捻ってもらいます。
右には動きやすい。
左には少し動きにくい。
こうした違いがあったとしても、「骨盤が歪んでいるからです」とはすぐに言いません。
僕が見ているのは、歪んでいるかどうかより、今その人の体がどう動いて、どうしんどいのかが問題だからです。
骨盤まわりが腰痛に関係することはある
ここは誤解してほしくありません。
「骨盤なんて腰痛とは関係ない」と言いたいわけではありません。
骨盤には、背骨の下にある仙骨(せんこつ)と、その左右にある耳みたいな骨をつなぐ「仙腸関節(せんちょうかんせつ)」という関節があります。
この仙腸関節の周辺が、腰やお尻の痛みに関係する場合もあります。
だから、腰がしんどい方の骨盤まわりを見ること自体がおかしいわけではありません。
僕自身も必要であれば確認します。
ただし、骨盤周辺に痛みがある=骨盤の歪みが原因でもありません。
腰痛にはさまざまな状態があり、正確な診断には必要に応じてレントゲンやMRIなどの検査が使われます。
僕はレントゲンもMRIも見ていませんし、手で出来る検査と体を触っただけで、「あなたの腰痛の原因は骨盤です」と断定することはしません。
分かることと、分からないことを分けるようにしています。
骨盤より先に「一日どう過ごしているか」を知りたい
例えば、同じ50代女性のデスクワークでも生活は違います。
朝9時から夕方6時まで、ほとんどパソコンの前に座っている人
途中で立ったり歩いたりする仕事がある人
車通勤の人
自転車で通勤する人
帰宅してから家事で動く人
家に帰るとソファで座って過ごす人
同じ「腰痛」でも、一日に体へかかる負担は同じではありません。
だから、「骨盤が右に傾いています」という一つの情報より、日常生活の話を聞くことを大事にしています。
何時間くらい座っているのか?
何時頃から腰が重くなるのか?
立ち上がった時にしんどいのか?
歩いている時はどうなのか?
朝と夕方では違うのか?
こうした話の方が、ご自身でもどれだけ体に負担のかかっていることをしているのかわかってくると思います。
厚生労働省でも、腰への負担を考える時には、長時間同じ姿勢で仕事をすることや、不自然な姿勢など複数の要素が挙げられています。
つまり、腰痛は「骨盤の形」だけを見れば分かるものではないということです。
腰痛でも脚から施術する理由
僕の院では、腰がしんどい方でも脚から全身を緩めること多いです。
「腰痛やのに、なんで脚からなん?」と思われるかもしれません。
でも、デスクワークで何時間も座っているのは腰だけではありません。
お尻も脚も長時間動きが少ない状態になります。
立ったり歩いたりする時には、脚から骨盤、腰、上半身までつながって動きます。
だから僕は、「腰がしんどいから腰だけ」「骨盤が気になるから骨盤だけ」という見方をあまりしません。
脚の張り方
股関節まわり
腰の動き・背中の動きなどの左右差
必要であれば足首などの関節
そうやって見る範囲を広げます。
これは、「腰痛の原因は脚です」と言いたいわけでもありません。
原因を一つに決めず、カラダ全体を見たいからです。
「骨盤矯正をすれば大丈夫」とも考えてない
骨盤という言葉は、とても分かりやすいです。
「骨盤が歪んでいます」「骨盤を整えましょう」と言われれば、原因と対処法がセットになっているので納得しやすいと思います。
でも、分かりやすい説明と、本当にその人の状態を見た説明は同じではありません。
僕の院でも、必要に応じて関節を調整することがあります。
ただし、「腰痛だから骨盤矯正」と最初から施術内容を決めるわけではありません。
まず動きを見て、実際に体を触り、施術をする。
その後、最初に確認した動きをもう一度見てみる。
そこで変化があるかを確認します。
あまり変化がなければ、「骨盤が原因だから、もっと矯正しないと」と無理に一つの考えを押し通しません。
違う見方が必要かもしれない。
僕はそう考えています。
骨盤の高さが左右で違っても、それだけで心配しなくていい
鏡を見て、「腰の高さが左右で違う気がする」と気になったことがある方もいると思います。
ネットで「骨盤の歪みチェック」をして、不安になった方もいるかもしれません。
でも、一つのチェックだけで腰痛の原因まで自己判断する必要はありません。
僕自身も、一つの検査結果だけでは判断しません。
だから、「左右が違う=悪い体」とは考えなくて大丈夫です。
人の体は、定規で測ったように完全な左右対称ではありません。
大事なのは、「左右差があること」だけではなく、「今どんなことで困っているのか」です。
腰痛を何でも「骨盤の歪み」で片づけない
もう一つ大切なことがあります。
腰が痛い時に、「骨盤が歪んでいるだけだろう」と自己判断してしまうのもおすすめできません。
腰痛には、腰以外の病気が関係することもあります。
安静にしていても痛みが軽くならない
だんだん強くなる
発熱がある
脚に強いしびれがある
脚に力が入りにくい
排尿に異常がある
こうした状態がある場合は、整体で骨盤を確認することよりも先に、医療機関で確認してもらうことが優先です。
僕も、「これは僕の院で何とかします」と何でも引き受けることはしません。
医療機関で確認した方がいいと思えば、そのようにお伝えします。
骨盤は見が骨盤だけで決めない
昔の僕は、「腰痛には骨盤の歪みが関係している」という説明を今より強くしていました。
今は少し違い、骨盤も動きの左右差も必要なら関節も調整します。
でも、それだけでは決めません。
仕事中の姿勢
座っている時間
脚の筋肉のハリ
腰や背中の動き
普段の生活
そして、施術を受けた後にどうだったのか?
そこまで含めて見ます。
八尾市で整体を探している方にも、「骨盤を整えてもらう場所」だけではなく、「自分では気づいていない体の使い方まで一緒に確認する場所」として整体を見る選択肢を知ってもらえればと嬉しいです。
僕が最終的に見たいのは、先にもお伝えしてる通り骨盤を調整することで、骨盤が左右そろったかどうかではありません。
仕事中に腰を気にする時間が減った
イスから立つ時にラクだった
休みの日に腰を理由に予定を変えなくて済んだ
そんな嬉しい生活の変化です。
「腰がしんどいのは、骨盤が歪んでいるから?」と気になった時ほど、骨盤だけで答えを出さず、カラダ全体を見る。
そんな考え方も一つです。
参考資料
・日本整形外科学会「腰痛」
・厚生労働省「腰痛予防対策」
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